四谷大塚 予習シリーズ練習問題解説(4年上 第1回 かけ算とわり算の文章題)

 4年生上期の第1回は、「かけ算とわり算の文章題」です。ここで、かけ算とわり算の意味を確認して、図で表して計算をイメージできるようにしましょう。また、筆算のやり方もしっかり理解しましょう。計算は算数の基礎になるので、計算ドリルに毎日取り組んで、正確性とスピードを身に付けていきましょう。

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解説

かけ算の意味

 次の例を考えてみましょう。

 この問題では、

  1人あたりの数=2個

  3人分

あります。リンゴのぜんぶの個数は、

とかけ算で計算できます。このように、かけ算は、

   ぜんぶの数」 = 「1つあたりの数」×「いくつ分

を意味しています。

かけ算の筆算

 1けたの数のかけ算は九九でおぼえていますが、複数のけたがある数のかけ算は、下の例のように筆算で計算します。このとき、けたがずれないように注意しましょう。

終わりに0があるかけ算

 終わりに0がある数のかけ算は、下の例のように、0をのぞいた数をかけて、最後に0を終わりにつけます。

わり算の意味

 かけ算では、

   「ぜんぶの数」 = 「1つあたりの数」×「いくつ分

のように「ぜんぶの数」を求めるものでした。

 わり算には、この式にあるいくつ分を求めるわり算と、1つあたりの数を求めるわり算の2種類があります。これはとても大切なポイントですので、しっかり理解しておきましょう。

① 「いくつ分」を求めるわり算

 このわり算は、「ぜんぶの数」の中に,「1つあたりの数」がいくつ分」あるかを求めるものです。式にかくと、次のようになります。

  いくつ分」 =「ぜんぶの数」÷1つあたりの数

で計算できます。 例題で考えてみましょう。

 この問題では、

  ぜんぶの数=6個

  1人あたりの数=2個

になるので、いくつ分(何人分)は、

で計算できます。

② 「1つあたりの数」を求めるわり算

 このわり算は、「ぜんぶの数」を,同じ数ずつ「いくつ分」かに分けて1つあたりの数を求めるものです。式にかくと、次のようになります。

  1つあたりの数」 =「ぜんぶの数」÷「いくつ分

 例題で考えてみましょう。

 この問題では、

  ぜんぶの数=6個

  いくつ分=3人分

になるので、1つ(1人)あたりの数は、

で計算できます。

わり算の筆算

 わり算は、下の例のように筆算で計算します。かけ算の筆算と同様に、けたがずれないように注意しましょう。

終わりに0があるわり算

 終わりに0があるわり算では、「わられる数」と「わる数」の終わりの0を同じ個数だけ消してから計算します。「あまり」には消した0をつけることを忘れないようにしましょう。

かけ算とわり算を図で表すーおだんご図

 文章題を解く場合に、かけ算やわり算を図にかいてイメージをもつことが大切です。ここでは、1つあたりの数をならべてかいていく図を説明します。

 丸の中に1つあたりの数をかいていくので、ここでは、それをおだんご1つと見なして「おだんご図」と言うことにします。

かけ算のおだんご図

 かけ算のおだんご図の例です。

わり算のおだんご図

 わり算には、「いくつ分」を求めるものと、「1つあたりの数」を求めるものがあるので、それぞれの例を次に示します。

① 「いくつ分」を求めるわり算

② 「1つあたりの数」を求めるわり算

 このおだんご図は、「つるかめ算」、「差集め算(過不足算)」、「弁償算」、「とりちがえ算」などの特殊算でも使うので、かき方を覚えておきましょう。


 かけ算とわり算の図の表し方には、ほかに「面積図」や「線分図」があります。これらも学習を進めていく中で、かき方を覚えていきましょう。

練習問題

かけ算の筆算ーかける計算をまちがえて、わってしまった

かけ算とわり算の文章題ー本を毎日読む

かけ算とわり算の文章題ー長いすにすわる

かけ算とわり算の文章題ーテントにとまる

かけ算とわり算の文章題ー箱につめたおかしを買う


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